加圧処理木材の寿命
適正に処理され使用されたものなら、数十年は持つといわれています。
この結果は、現在進行中の、米国農務省林野局林産物研究所主催・監督による試験でも裏付けられています。
ミシシッピ河口からカナダ国境までの各地で、保存処理木材の試験用杭を地面に埋め込んだこの試験を分析したデータによれば、CCA処理されたサザンパイン材で1938年に埋められたもののうち、木材1立法フィートあたり0.29ポンド(4.64kg/m3)以上の保存剤含有率をもつ杭にはまったく腐敗が見られませんでした。
杭試験による保存剤の比較 − 1995年度経過報告、林産物研究所(FPL)、研究ノートFPL−RN−02、米国農務省
安全性について
保存処理サザンパイン剤の使用は、人間を始め動植物、海洋生物などの害とはなりません。
研究結果から次のようなことがわかっています。
●保存処理木材を使うことは、他のいかなる材料を使うよりも資源の長持ちに寄与し、生産可能な天然資材の保護に役立つ。
●保存剤は土壌や水路、飲料資源などに浸出することが少なく、海洋生物に悪影響を及ぼさない。
●保存処理木材は、適切に扱えば、人間や動物、海洋生物にガンやその他の疾病を増加させるような害をもたらさない。
●保存処理木材は広範囲な検査をなされており、より多くのエネルギーを必要とする他の材料よりも信頼性が高く、耐久性にも優れており、さらに美観的にも消費者により受け入れられやすい材料である。
インサイジングとサザンパイン材
注目すべきは、保存処理材がすべて同じ工程で作られるわけではないということです。
多くの樹種はそのままでは保存剤を吸収できないので、表面に、木目に沿って細かく切り込みあるいは穴あけをしなければなりません。
この切り込みをインサイジングといいます。
このインサイジングによって、米国木材保存処理協会(AWPA)の基準に適合するだけの処理剤を浸透させることができるのです。
しかしサザンパインは、このインサイジングを必要としない樹種のひとつなのです。
保存剤について
ほとんどの材木は、風雨にさらされたり、湿気の多いところや地面においておくと腐ります。
それは湿度、適当な温度(摂氏10度〜30度)、酸素、餌(木質繊維)の4つの条件が揃うからです。
これらの条件のうちひとつでも欠けると、虫害や腐朽は起こりません。
化学保存剤は木質繊維の餌としての要素を断ち切ることができます。
化学薬品による保存剤で処理することにより、風雨にさらされたり地面に接触する戸外あるいは高湿度の場所で使用される材木を保護することができるようになりました。
さらに近代科学では、無色無臭の塗装が可能な乾燥した保存剤が開発されました。
サザンパイン材の特徴
この樹種グループは構造材の中でもっとも強く、用途の広い材木に位置づけられています。
サザンパイン材は独特な細胞構造のため、保存剤が均等に深く浸透し、材木を餌とするカビ、シロアリおよび微生物を寄せ付けないため、、保存処理を必要とする場合の樹種として高い人気を誇っています。
アメリカでは加圧保存処理の85%はサザンパイン材で占められています。
丈夫で多目的! それが大きな特徴です
サザンパイン材とは
ダイオウマツ・ショートリーフ・パイン・テーダマツ・スラッシュパインの主要4樹種の一般的な総称です。


